宮島対岸「庭園の宿 石亭」の真価|旅行通を唸らせる離れと名園の秘密
石亭の客室構成は、庭園を取り囲むように建てられた個性豊かな離れ客室と、母屋の趣ある部屋で構成されています。それぞれ間取りや眺望、建具の意匠が全く異なり、宮大工の技が光る数寄屋建築の粋を集めた空間が広がります。
特に離れは、階上・階下で異なる庭の表情を楽しめるメゾネットタイプや、専用の内風呂を備えた棟など、プライベート感を極限まで高めた造りが特徴です。木造建築ならではの木の香り、職人の手仕事が息づく網代天井や土壁の風合いが、訪れる者の心を穏やかに解きほぐします。
そして、石亭の滞在を決定的に特別なものにしているのが、庭園の地下や片隅に潜む「凡々洞(ぼんぼんどう)」や「文庫サロン」をはじめとする隠れ家スポットです。
庭園の石段を降り、重厚な扉を開けた先に広がる「凡々洞」は、仄暗い照明と上質な音楽、厳選された酒が用意された大人のための秘密基地のような空間です。地上に広がる開放的な庭園美とは鮮やかなコントラストを描き、静寂の中で読書に没頭したり、大切な人と語り合ったりと、思い思いの贅沢な時間を過ごすことができます。こうした「探索する喜び」を宿の中に何重にも仕掛けている点に、石亭の類まれな演出力が表れています。