没後40年目の真実――岡田有希子が遺した「最後のメッセージ」と昭和芸能界の歪んだ構造
彼女の死後、日本のメディアが取った行動は、現代の基準から見れば狂気の沙汰だった。現場の遺体を執拗に撮影し、週刊誌はこぞってそのセンセーショナルなディテールを報じた。テレビは連日、彼女の死をドラマチックに演出し続けた。
この無責任な報道の波は、最悪の連鎖反応を引き起こす。彼女の後を追うようにして、同世代の若者たちが次々と命を絶ったのだ。その数は数十人から数百人に上るとされ、社会問題化したが、当時のメディアが自省の念を示すことはほとんどなかった。この悲劇は、のちにWHO(世界保健機関)が策定する「自殺報道ガイドライン」の重要性を証明する最悪の先例となってしまった。