前腕のしびれは手根管じゃない?円回内筋の正体と鑑別の決定打
Q1:肘の内側が痛むのですが、野球肘なのか円回内筋のトラブルなのか分かりません。
A1:野球肘(内側型)の病態には、骨・靭帯(内側側副靭帯)の損傷と、円回内筋を含む屈筋回内筋群の肉離れ・腱炎の両方が含まれます。肘の関節の骨同士を圧迫したり外反ストレスをかけたりして激痛が走る場合は靭帯損傷の疑いが強く、前腕を内側に強くひねる運動に逆らって力を入れた際に痛む場合は円回内筋の関与が濃厚です。投球動作を即座に休止し、スポーツ整形外科でエコー検査を受けることを強く推奨します。
Q2:円回内筋症候群の疑いがある場合、何科を受診すればよいですか?
A2:整形外科が基本ですが、その中でも日本手外科学会が認定する「手外科専門医」が在籍するクリニックや総合病院を選ぶのが最も確実です。前腕の神経絞扼障害は一般的なレントゲン検査には写らないため、微小な神経の腫大を捉える高解像度エコー検査や、神経の伝導速度を測定できる専門医のもとでなければ正確な鑑別が困難な場合があります。
Q3:前腕をマッサージガンやローラーで強くほぐしても問題ありませんか?
A3:おすすめできません。円回内筋の直下には正中神経だけでなく上腕動脈も走っています。硬いアタッチメントのマッサージガンで高強度の振動を直接加えたり、フォームローラーで全体重をかけて押し潰したりすると、神経痛を劇的に悪化させるリスクがあります。セルフケアは必ず自分の指先や手のひらを使い、圧力を微調整できる筋膜リリースに留めてください。