「だがそれでいい」の元ネタと真実|「だがそれがいい」との違いと使い方
ネット上の掲示板やSNS上で「だがそれでいい」というフレーズを目にした際、多くの読者が「誰のセリフだったか」「元ネタのアニメや漫画は何だったか」という疑問を抱きます。結論から言えば、単一の明確な原作シーンが存在するというよりは、複数の名作漫画の名言がミーム化の過程で混交し、日常使いしやすい形に変化したものと捉えるのが実態に即しています。
最も大きな影響を与えているのは、1990年から『週刊少年ジャンプ』で連載された原哲夫・隆慶一郎による傑作漫画『花の慶次 ―雲のかなたに―』です。主人公・前田慶次が愛馬・松風の気性の荒さや傷だらけの体躯を前にして放った決定的な名言が元祖として語られますが、作中の正確なセリフは「だがそれがいい」です。
一方で、アニメ・漫画ファンコミュニティにおける言説を調査すると、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズに登場する過酷な運命を受け入れるキャラクターたちのモノローグ(第5部の覚悟の描写や第7部『スティール・ボール・ラン』のリンゴォ・ロードアゲインの哲学など)や、『カイジ』シリーズにおける福本伸行作品特有の心理描写「…だが……それでいいっ…!」といった語感とも結びつき、ネットスラングとして広く定着していきました。