実は右から書く?点字の打ち方の基本ルールと初心者が挫折しない習得法

実は右から書く?点字の打ち方の基本ルールと初心者が挫折しない習得法に関する疑問や疑問点を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

点字を学び始めた人が最も困惑するのが、点字を右から書く理由です。一般に普及している印刷文字(墨字)は左から右へ書き進めるのに対し、手作業で点字を打つ道具である点字器を使う場合、針を落とす方向は必ず「右から左」へと進みます。

日本点字図書館などの公的啓蒙資料でも解説されている通り、点字は「突起を指先でなぞる文字(凸面)」です。読むときは表面の凸部を左から右へ触読しますが、手書きで点字用紙に突起を作るには、紙の裏側から針で押し込む必要があります。つまり、作業を行っている手元は「凹面(裏面)」なのです。

紙の裏から穴を開け、裏返して表面から触るという工程を踏む以上、裏面で左から右へ打ってしまうと、表面に返したときに文字の並び順が完全に左右反転してしまいます。文字を正しい語順で浮き上がらせるために、点字の表裏と凹凸ルールとして「打つときは右から左へ、読むときは左から右へ」という表裏反転の物理原則が成り立っています。

この仕組みを頭の中で空間的に把握できず、単に「右から左に書く」という作業指示だけで覚えようとすると、途中で頭が混乱してしまいます。「裏側に溝を掘り、表にレリーフ(浮き彫り)を作る彫刻的な作業である」と認識を切り替えることが、最初のつまずきを回避する最大の秘訣です。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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