スマホのブルーライトカットは効果なし?眼科医の見解と睡眠改善の真相

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大人の目の疲れ以上に、現在社会的に深刻視されているのが子供のスマホ視力低下予防を巡る誤解です。「子供の視力を守りたい」という親心から、子供用のブルーライトカット眼鏡を買い与える家庭が増えていますが、小児眼科の専門家はこの風潮に強い懸念を示しています。

日本眼科学会、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会など眼科関連6団体は、「小児にブルーライトカット眼鏡の装用を推奨する根拠はなく、むしろ発育上の悪影響が生じる恐れがある」とする共同声明を公表しています。その理由は、小児の眼球発達メカニズムにあります。

子供の眼球は、成長期において自然な太陽光(特に屋外環境に含まれるバイオレット光や自然なブルーライト成分)を網膜に受けることで、眼軸(眼球の前後の長さ)の過剰な伸長が抑制され、正常な屈折状態を保つように設計されています。幼少期から日中に過度なブルーライトカット眼鏡をかけさせると、眼軸長が伸びてしまい、かえって軸性近視を進行させるリスクが指摘されているのです。

子供の視力を低下させている真の原因はブルーライトの波長ではなく、「屋外活動の減少(日光不足)」と「30cm未満の至近距離での連続画面凝視」です。文部科学省の調査でも児童生徒の視力1.0未満の割合は高止まりしていますが、親が注力すべきは眼鏡を買うことではなく、「外遊びの時間を毎日2時間確保すること」「スマホを見る距離を30cm以上離させること」という身体的環境の整備に他なりません。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。