氷をガリガリ食べるのは貧血?氷食症の原因と治し方を徹底解説

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氷食症を「ただの癖だから」と放置し続けることには、極めて深刻な健康リスクが潜んでいます。冷たい氷の多量摂取は、胃腸を内側から急激に冷やし、消化酵素の働きを著しく低下させます。その結果、慢性的な胃もたれ、下痢、低体温症、免疫力の低下を招き、さらには基礎代謝の低下による冷え太りという悪循環に陥ります。

加えて見逃せないのが、歯科的な被害です。硬い氷を日常的に奥歯で噛み砕き続ける行為は、エナメル質に微小な亀裂(マイクロクラック)を生じさせ、知覚過敏や歯の破折、詰め物の脱落を招く大きな原因となります。歯科医が患者の歯の損傷具合を見て、内科への受診を勧めるケースも少なくありません。

そして最も警戒が必要なのが、妊娠中の氷食症です。妊娠後期に入ると、胎児の成長と胎盤への血液供給のために母体の鉄分需要が急増します。厚生労働省の統計等でも示されている通り、妊婦の約3〜4人に1人が貧血状態に陥るとされています。妊娠中に無性に氷を食べたくなった場合、重度の鉄欠乏が疑われます。放置すれば、早産や低出生体重児のリスクが高まるだけでなく、出産時の弛緩出血や産後うつの発症率を跳ね上げる恐れがあります。妊婦健診の血液検査で異常を指摘されていなくても、氷を欲する兆候が出た時点で速やかに産婦人科の担当医へ申し出る必要があります。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。