時空を刻む巨石天文台!ジャンタルマンタルに眠る古代の叡智と謎
2010年にユネスコ(UNESCO)の世界文化遺産に登録されたジャイプールの観測施設は、現在、インド考古調査局(ASI)の手によって厳格な保存管理が進められている。しかし、急速な都市化に伴う大気汚染や、急増する観光客による石材への物理的影響など、歴史的モニュメントを取り巻く環境は決して平坦ではない。
大理石の目盛り板の風化を防ぎつつ、かつて王が観測に使用した当時の状態をいかに後世へ継承するか。インド考古調査局(ASI)は、非破壊検査技術を用いた定期的な構造モニタリングと、観測精度を損なわないための特殊な補修技術を導入している。世界遺産としての真正性を保ちながら、生きた天文学の実験場としての価値を次世代へ手渡すための試行錯誤が、日夜続けられている。