神様はいるのか?量子力学と天文学の最前線が暴く「究極の真相」

神様はいるのか?量子力学と天文学の最前線が暴く「究極の真相」についての疑問解決ガイドをお届けします。

物質の究極の構成要素を探る欧州原子核研究機構(CERN)の地下巨大加速器(LHC)。2012年にヒッグス粒子──俗に「神の粒子」とも呼ばれた質量の起源──が発見された際、世界は物質の誕生の秘密に一歩近づいた。ここで追求されているのは、極限まで還元された素粒子の物理学だ。

興味深いことに、こうした先端科学の進展に対して、かつてガリレオを異端審問にかけたバチカン教皇庁もかつてないほど開かれた姿勢を見せている。バチカン天文台を擁する教皇庁は、定期的に物理学者や天文学者を招いた国際シンポジウムを開催し、宇宙の始まりや生命の神秘について真摯な議論を交わしている。

宗教界のトップ機関が素粒子物理学の成果を歓迎し、科学者たちが物質の根源を探る過程で宇宙の深遠な秩序に畏敬の念を抱く。CERNの実験棟とバチカンの回廊という、一見すると対極にある二つの場所で、同じ宇宙の謎をめぐる静かな共鳴が起きている。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。