エリゼ宮の異端児!ブリジット夫人が見せる素顔と国際政治のウラ側
大衆文化との距離感の取り方においても、彼女の手腕は際立っている。世界的なヒットを記録したNetflixのドラマシリーズ『エミリー、パリへ行く』へのカメオ出演は、世界中の視聴者を大いに沸かせた。自らのパブリックイメージを軽やかに演じてみせるその姿は、格式張ったフランスの伝統的リーダー像に風穴を開けた瞬間でもあった。
カルチャーシーンからのラブコールはそれだけにとどまらない。フランスの老舗映画制作会社ゴーモン(Gaumont)が、彼女の激動の半生を描く伝記ドラマ『ブリジット、自由な女性』の制作を進めるなど、映像コンテンツの主役としての需要は高まる一方だ。政治権力の伴走者でありながら、自らがエンターテインメントやポップアイコンとして消費され、それを巧みに権威のソフトパワーへと転換していく手腕は、従来の政治家の妻たちの枠組みを完全に破壊している。