昭和から令和を駆けた101年、三笠宮妃百合子さまが遺した真実
三笠宮家を語る上で欠かせないのが、歴史学者としても高名であった崇仁親王との75年余りに及ぶ二人三脚の歩みだ。オリエント史の研究者として学問の自由と平和の尊さを訴え続けた崇仁親王を、百合子さまは公私にわたって献身的に支え抜いた。
三笠宮さまの海外調査や学会活動にも度々同行し、国際親善の最前線に立った百合子さま。日本近現代史の暗部をも見つめ、反省の上に立った真の平和を追求した宮さまの思想を、最も身近で深く共有されていた理解者でもあった。皇族でありながら一市民としての視点を重んじたご夫妻の生き方は、戦後皇室の新しいあり方を切り拓く先駆的な試みだったといえる。