話題のメキシコ料理ブリトーとは?タコスとの違いや発祥の謎を解明
ブリトーが世界レベルのメジャーフードへと躍進した背景には、アメリカにおけるファストカジュアルチェーンの勃興がある。1960年代、ファストフード大手のタコベルがアメリカ全土へメキシコ風のメニューを展開し、手軽な日常食としてのブリトーの知名度を一気に引き上げた。
さらに1990年代以降、そのスタイルを決定づけたのが「ミッション・ブリトー」の存在だ。サンフランシスコのミッション地区で生まれたこのスタイルは、蒸気で柔らかくした超特大のトルティーヤに、ホイル包みで溢れんばかりの具材を詰め込むのが特徴である。このスタイルに着目した起業家スティーブ・エルズは、1993年にチポトレ・メキシカン・グリルを創業。顧客が目の前で好きな具材を選んで自分好みのブリトーを作り上げる「カスタマイズ方式」を導入し、外食産業に大きな変革をもたらした。
チポトレの成功により、フレッシュな野菜と上質な肉を組み合わせた高品質なブリトーは、単なる手軽なファストフードから「ヘルシーで上質なライフスタイル食」へと昇華した。今日、世界各地で見られるプレミアムなブリトー専門店の隆盛は、彼らが築いた基盤の上に成り立っている。