夜に爪を切ると親の死に目に会えない?噂の真相と世詰めの語源を解明
生活の危険性だけでなく、風水やスピリチュアル、陰陽五行思想の観点からも夜の爪切りは忌避されてきた。
古来、人間の身体から伸びる「爪や髪」にはその人の生命力や霊魂(生気)が宿ると信じられていた。呪術の世界で相手の爪や髪を使って呪詛をかける儀式が存在したのもこのためだ。爪を切って捨てる行為は、自らのエネルギーを体外に放出することを意味する。
東洋思想において、太陽が沈んだ夜は「陰の気」が支配する時間帯とされる。陰気が満ちる深夜に生気の宿る爪を切り落とすと、気のバリアが弱まり、邪気や悪霊を引き寄せやすくなると考えられていたのだ。
風水においても、先端部分は厄が溜まりやすいと同時に良い運気を呼び込む重要な部位とされる。夜間に爪の手入れをして邪気を溜め込むのを防ぎ、生命力を損なわないための防衛策として言い伝えが受け継がれてきた側面もある。