田川寿美の現在地と知られざる素顔、独占取材で見えた真実の歌声
彼女の歩みを語る上で、稀代の作曲家・鈴木淳との師弟関係は欠かせない。和歌山で過ごした少女時代、その類まれなる才能を見出された彼女は、厳しい指導の中で声の芯を鍛え上げられた。テクニックだけでなく、歌の行間にある「情念」をどう伝えるか。徹底したレッスンが、彼女の礎を築いた。
1992年にリリースされたデビュー曲『女…ひとり旅』は、音楽シーンに衝撃を与えた。あどけなさを残す少女が歌い上げる、哀愁と艶を帯びた旅情の詩。発売と同時にチャートを駆け上がり、新人賞レースを席巻した。この名曲は単なるデビュー作にとどまらず、彼女が生涯を通じて向き合い続ける原点となったのである。