渡瀬恒彦を看取った妻い保の献身愛と大原麗子との真実、遺された絆

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渡瀬恒彦さんが旅立ってから時が流れた現在も、い保さんがメディアのインタビューに応じることはほとんどない。それは、「役者・渡瀬恒彦のイメージを壊したくない」「夫の思い出は自分たち家族の胸の中にだけあればいい」という、生前からの夫婦の取り決めと美学を今も厳格に守り続けているからにほかならない。

現在も彼女は都内の自宅で、夫が愛した庭の手入れをし、遺品を大切に保管しながら、静かな余生を送っていると伝えられる。命日や盆の時期には、兄の渡哲也さんが存命だった頃と同様、親しい関係者や共演者たちが墓前に花を手向けるが、い保さんは常に控えめに、深々とお辞儀をして感謝を伝えるという。出しゃばらず、語りすぎず、ただひたすらに夫の影として生きるその佇まいに、昭和の映画人たちの精神が今なお息づいている。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。