2026年の日本組織を蝕む「合意形成病」——なぜ今、圧倒的な決断力が再び求められているのか
もちろん、この手法は組織にとって極めて危険な劇薬だ。一度その味を占めてしまえば、現場の自律性は急速に失われていく。
「どうせ最後は上が鶴の一声で決めるのだろう」。そう学習した社員たちは、自ら汗をかいて考えることをやめる。上層部の顔色を伺い、怒りを買わないためのプレゼン資料作りに追われ、本質的なイノベーションからは遠ざかっていく。上意下達のスピード感と引き換えに、組織全体の知性が麻痺していくプロセスは、過去に多くの大企業が辿った衰退の道筋そのものだ。