釧路ヤムヤム全メニュー解剖!蓋が閉まらぬ巨大ザンギ弁当の衝撃
ヤムヤムの代名詞といえば、問答無用で「ザンギ弁当」だ。巨大な鶏肉の塊が5個から6個、白米の領域を侵食するように積み上げられている。1個あたりの重量は子どもの拳ほど。一般的な唐揚げの2倍から3倍はある。これを一人前として平然と提供するスタイルは、道東のソウルフード文化を象徴する光景だ。
運営母体である有限会社ヤムヤムは、創業以来「腹いっぱい食べてほしい」というシンプルな哲学を頑なに守り抜いてきた。厨房で指揮を執る総料理長に話を聞くと、この圧倒的な食感と旨味は秘伝の漬け込みダレと独特の衣付けにあるという。数日間じっくりと寝かせた鶏肉は、繊維の奥深くまで醤油、生姜、特製スパイスが浸透。高温の油で一気に揚げることで、外側はバリッと香ばしく、内部は肉汁を閉じ込めたジューシーな仕上がりになる。冷めても皮のクリスピー感が失われないのは、この綿密な熱計算と粉の配合比率によるものだ。
釧路のザンギといえば骨付き発祥の歴史を持つが、この地で独自の進化を遂げたご当地B級グルメとしてのザンギは、今やヤムヤムの存在なしには語れない。重量級のボリュームながら、脂っぽさを感じさせずに完食させる絶妙な味付けのバランスに、職人のプライドが息づいている。