坂本龍一がん闘病の真相|ステージ4からの創作と最期のメッセージ
2026年3月28日、坂本龍一さんは都内の病院で静かに息を引き取りました。死因は直腸がんでした。訃報が世界中に伝えられたのは、近親者による密葬が執り行われた後の4月2日のことでした。
闘病生活を支え続けた家族の一人である長女のミュージシャン・坂本美雨さんは、父の逝去後に寄せるコメントの中で、偉大な音楽家としてだけでなく、一人の父親として娘や孫へ向けられた温かな眼差しと深い愛情を明かしました。病床にあっても家族との穏やかな対話を慈しみ、命の火が消えかける瞬間まで尊厳を保ち続けたといいます。
所属レーベルや公式サイトを通じて公開された追悼メッセージには、坂本さんが生前こよなく愛した古代ローマの哲学者セネカのラテン語の格言が引用されていました。
「Ars longa, vita brevis(芸術は長く、人生は短し)」
この一文こそが、自らの肉体が滅びようとも、創り出された芸術は人々の心の中で永遠に生き続けるという、坂本龍一さんが遺した究極のメッセージです。