助産師と看護師の違いを徹底比較!給料や権限・資格難易度と仕事の真実
助産師と看護師の最も根本的な違いは、保健師助産師看護師法(保助看法)によって定められた業務独占の範囲と対象者にあります。
看護師は「傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助」を行う職種であり、乳幼児から高齢者まで、あらゆる健康レベルの患者を対象とします。一方、助産師は「助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導」を専門に行う女性のみに認められた職種です(現行法上、助産師免許の取得は女性限定)。
実務における最大の分岐点は、正常分娩における単独分娩介助の権限と助産所の開業権の有無です。
産婦人科の病棟において、看護師は医師や助産師の管理下でバイタルチェックや投薬管理、患者ケアなどの診療補助を行いますが、単独で赤ちゃんの娩出を直接介助することはできません。これに対し助産師は、経過が正常である限り、医師が立ち会わなくても自らの専門的判断で分娩を進行させ、胎児を取り上げる権限を有しています。また、保助看法第12条に基づき、自ら「助産所」を開設・運営できる開業権が認められている点も、看護師にはない極めて大きな特権です。