ワイングラスの脚を持つのは間違い?国際基準と正しい持ち方マナー
「冷やして飲む白ワインはステムを持ち、常温で飲む赤ワインはボウルを持って手のひらで温めながら飲む」という説が広く語られることがありますが、これも現代のワイン環境では誤解に基づいた知識です。
白ワイン(適正温度7〜12℃)は冷涼な酸味とアロマを楽しむため、確かに長時間のボウル持ちは避けたほうが無難です。しかし、赤ワイン(適正温度14〜18℃)であっても、人間の手のひらの体温(約36℃)でダイレクトに温めてしまうと、アルコール感がツンと際立ち、フレッシュな果実味のバランスが崩れてしまうリスクがあります。
「赤ワイン=温めて良い」と短絡的に捉えるのではなく、白も赤も基本はステムの中央〜下部を自然に支え、温度が低すぎて香りが閉じている場合にのみ、ボウルを両手で包んで適温へ導くのがワイン愛好家の実践的なアプローチです。
【プロの結論】恥をかかないためのTPO判断基準とおすすめの所作
格式ある日本のフレンチ・イタリアンレストランやホテルウェディングでは、「ステムの真ん中からやや下を、親指・人差し指・中指の3本で軽くつまむように支える」スタイルを推奨します。この持ち方であれば、指紋でボウルを汚さず、ワインの色調も美しく見え、誰から見ても品格のあるエレガントな佇まいを演出できます。
一方、立食パーティーやバーカウンターなどのカジュアルな場では、転倒防止を最優先に「ボウルの底部を指先で優しく包むように安定して持つ」のが合理的です。型通りの正解に固執するのではなく、周囲の安全と場の空気に合わせた柔軟な振る舞いこそが、真の大人のワインマナーと言えます。