幕末の運命を変えた事件の真相!時代劇鑑賞が変わる歴史裏話徹底考察
池田屋での惨劇からわずか一ヶ月後、失地回復を狙う長州藩の大軍が京都へ押し寄せた。皇居の蛤御門周辺で激しい銃撃戦が展開された禁門の変である。鉄砲の重低音と大砲の破裂音が古都の空気を引き裂き、市街地は猛火に包まれた。薩摩藩や会津藩の連合軍によって長州勢は退けられたものの、御所に向け発砲した長州藩は「朝敵」の烙印を押される重い代償を払うこととなった。
しかし、この勝利は衰退へ向かう江戸幕府にとって最後の徒花(あだばな)に過ぎなかった。権威の失墜を恐れた幕府は長州征討を命じるが、この戦いが引き金となり、幕藩体制そのものの疲弊と限界が白日の下に晒される。武力による抑圧が逆に倒幕の波を加速させるという歴史の皮肉が、ここから始まったのだ。