消毒用エタノールと無水の違いは?効果半減のNg使い方と濃度・掃除術
消毒用エタノールは万能の清掃溶剤ではありません。化学的な溶解性や脱脂作用が極めて高いため、接触させる資材の選定を誤ると修復不可能な破損を招きます。
最も深刻な被害が発生しやすいのがアクリル樹脂です。店舗のパーテーションやコレクションケース、スマートフォンの保護カバーなどにエタノールを吹き付けると、内部応力と溶剤の作用によって微細な亀裂が一気に広がる「ケミカルクラック」が発生し、白濁や粉砕の原因となります。
また、消防法における「第4類引火性液体(アルコール類)」に該当する点も見逃せません。キッチン周りでの使用時はガスコンロの火を完全に消し、給湯器の種火や静電気の火花にも配慮が必要です。60vol%以上のアルコールを80リットル以上保管する場合は消防法上の届出対象となりますが、家庭内であっても直射日光の当たる密閉車内や暖房器具の近くへの放置は厳禁です。