頬骨が出すぎに見える原因は?自力ケアから美容医療まで徹底解説
近年、SNSなどで「骨切り手術で小顔になった」という劇的なビフォーアフター画像が拡散され、安易に美容外科の門を叩く方が増えています。しかし、現場の形成外科医や美容皮膚科医への取材から見えてくるのは、自己判断と実際の適応との間にある大きな乖離です。
都内の美容クリニックに勤務する医師の証言によると、「頬骨が出すぎているから骨を削りたい」と来院する患者のうち、実際に骨切り手術の絶対的適応となるケースは全体の2〜3割程度に過ぎないといいます。残りの7〜8割は、前述した「側頭筋・咬筋の発達」や「こめかみ・頬のこけ」が原因であり、ヒアルロン酸注入やボトックス注射といった低侵襲な施術で十分に満足のいく結果が得られるケースがほとんどです。
特に注意すべきなのは、頬骨削り(骨切り)手術を行った後の「皮膚のたるみ」です。骨という土台の体積を急激に小さくすると、それまで骨に乗っかっていた皮膚や皮下脂肪が余り、術後数年を経て口元やほうれい線の上にたるみとなって雪崩れ落ちてくるリスクがあります。この修正のためにフェイスリフト手術を追加で受けることになり、費用も身体への負担も膨れ上がってしまうケースは後を絶ちません。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
顔の輪郭治療において後悔しないためには、自身の状態を客観的に見極める基準を持つことが不可欠です。
▼低侵襲ケア(マッサージ・髪型・ヒアルロン酸注入)が向いている人:
- 20代後半以降で、昔に比べて輪郭がゴツゴツしてきたと感じる方(こけが主因の可能性大)
- 日常的に歯ぎしりや食いしばりの癖があり、側頭部やエラが張っている方
- ダウンタイムを長期間取ることができず、周囲にバレずに自然な若々しさを手に入れたい方
▼外科的手術(骨切り・骨削り)を慎重に検討すべき人:
- 10代〜20代前半の時点で、皮膚の余りがなく純粋に骨のフレームが頭蓋骨全体の比率から著しく外側に突出している方
- 将来的な皮膚のたるみリスクや、神経麻痺のリスク、高額な修正費用を十分に理解・許容できる方
- 複数の日本形成外科学会専門医によるCT画像診断を受け、明確な骨格突出の診断が出ている方