ラガマフィンとは?ラグドールとの違いや性格・寿命・価格を徹底解説
ラガマフィン(Ragamuffin)は、がっしりとした骨太の体格(ロング&サブスタンシャルタイプ)と、ウサギのようにふんわりと柔らかい極上の被毛を持つ北米原産の長毛種です。抱っこされると手足をだらりと伸ばして全身の力を抜く姿から、愛好家の間では「テディベアのような猫」として親しまれています。
成長速度は一般的な家猫と大きく異なり、子猫の時期を過ぎても骨格の成長が緩やかに継続します。成猫の完成までに3〜4年(個体によっては5年近く)の歳月を要する点が大きな特徴です。成猫時の体重は、メスで4.5〜6.5kg、オスでは6.0〜9.0kgに達し、中には10kgを超える堂々たる体躯に育つ個体も珍しくありません。
歴史のルーツを辿ると、1960年代にアメリカのブリーダーであるアン・ベイカー氏が作出した「ラグドール」に行き着きます。当時、厳しい商標管理と独占的な繁殖制限を行っていたベイカー氏の団体(IRCA)に反発した一部のブリーダーたちが1994年に独立。遺伝的多様性を確保し、近親交配による弊害を防ぐ目的で、ペルシャやヒマラヤン、一般的な長毛種の家猫などを交配して誕生させたのがラガマフィンの始まりです。2003年には世界最大の血統登録団体であるCFA(The Cat Fanciers' Association)へ進出し、正式な品種として揺るぎない地位を確立しました。
なお、「ラガマフィン」という言葉は、1980年代後半にジャマイカで誕生したデジタル打ち込みのダンスホール・レゲエを指すレゲエ音楽用語(Raggamuffin / Ragga)としても知られています。元々は「ボロをまとったストリートの少年」や「いたずらっ子」を意味するスラングですが、猫のラガマフィンにおいては、創設ブリーダーたちが過去の厳格な血統縛りへのアンチテーゼと親愛の情を込め、ユーモアを交えて命名したという歴史的背景が存在します。