スイス尊厳死を選ぶ日本人の真相|費用・条件と家族が抱える葛藤
Q1:精神疾患やうつ病を理由にスイスで尊厳死を選ぶことはできますか?
A1:極めて困難です。ディグニタス等の団体では理論上、耐えがたい精神的苦痛も対象に含まれる場合がありますが、一時的な病状による判断力低下ではないことを証明するため、長期間にわたる厳格な精神鑑定と複数の専門医による評価が義務付けられます。外国人に対して精神疾患のみを理由とした自死幇助が承認されるハードルは極限まで高くなっています。
Q2:現地に到着した後で、本人が決断を思いとどまることは可能ですか?
A2:完全に自由です。スイスの医師や支援団体は、致死薬を口にする直前、あるいは点滴のストッパーを開ける最後の瞬間まで「今すぐ中止して日本に帰ることもできます」と繰り返し本人に確認します。取り消したことに対するペナルティや費用の強制回収などは一切なく、本人のその瞬間の意思が最優先されます。
Q3:スイスへ渡航せず、日本国内で同様の自死幇助を受ける方法はありますか?
A3:現在の日本国内において、致死薬の処方や投与による自死幇助は違法であり、刑法第202条(自殺幇助罪)や殺人罪に問われます。国内で法的に認められているのは、不要な延命治療(心肺蘇生や過度な人工呼吸器装着)を希望しない旨を事前に示し、緩和ケアを受けながら自然な看取りを行う選択のみです。