紅茶ゼロでなぜ紅茶味?ロングアイランドアイスティーの度数と危険な謎
口当たりの良さとは裏腹に、ロングアイランドアイスティーはカクテル界を代表する「レディキラー(強いお酒だと気づかせずに酔わせる酒)」の筆頭として知られています。その最大の特徴は、アルコール度数の高さと、それをまったく感じさせない隠蔽性の高さにあります。
一般的なロングカクテル(ジントニックやハイボール)の仕上がり度数が約7〜9度であるのに対し、ロングアイランドアイスティーの仕上がりアルコール度数はおよそ20度〜25度に達します。使用する液体の約7割がアルコール度数40度前後の原酒で占められているため、グラス1杯に含まれる純アルコール量は一般的な缶チューハイ2〜3本分に匹敵する計算です。
さらに危険度を高めているのが、炭酸と糖分の存在です。コーラとホワイトキュラソー由来の糖分がアルコールの刺激的な辛みを完全に包み隠し、コーラの炭酸ガスが胃粘膜を刺激してアルコールの体内吸収速度を一気に引き上げます。「ジュースのようにゴクゴク飲めてしまうのに、数十分後に急激な泥酔状態へ陥る」という現象は、この配合設計によってもたらされる必然的な結果です。