現代ヤクザの仕事と収入の実態|暴排条例で激変したシノギの裏側
裏社会は巨額の金を動かしているという幻想が根強く残っていますが、実際の内部構造は極端な「超格差社会」です。警察庁の摘発事犯資料や司法関係者の公判資料をもとに、組織階層別の年収水準と義務付けられている上納金の相場を比較すると、以下の実態が浮かび上がります。
ヤクザ社会は「上納金システム(組費)」によって成り立っています。下部組織の人間は、自分の稼ぎの中からまず毎月決まった額の会費を親組織へ上納しなければなりません。稼ぎがゼロの月であっても上納金の減免は認められないケースが多く、支払いが滞れば組織内での破門や制裁が待っています。 その結果、最前線で警察の摘発リスクに怯える末端組員の多くは、一般的な非正規労働者よりも手取りが少なく、日々の食費にも事欠く「ヤクザのワーキングプア化」が深刻化しています。