バビンスキー反射とは?大人の陽性が示す危険性と赤ちゃんの消失時期
バビンスキー反射とは、19世紀末にフランスの神経科医ジョゼフ・バビンスキーが発見した神経反射です。臨床医学において、被検者の足の裏の外側を踵から指の付け根に向かって軽くなぞるように刺激した際、足指に生じる特徴的な運動反応を指します。
最大の特徴は、被検者の年齢や発達段階によって「正常」と「異常」の判定が180度逆転する点にあります。乳幼児における原始反射としてのバビンスキー反射は健全な神経発達の証拠ですが、成人において出現した場合は中枢神経系の異常を告げる病的反射として扱われます。
刺激に対する反応パターンは、主に以下の2種類に分かれます。
- バビンスキー徴候 陽性(異常・乳児期は正常):足の親指(母趾)がゆっくりと甲側へ反り返り(背屈)、残りの4本の指が外側に向かってパッと扇状に開く(開排現象)。
- バビンスキー反射 陰性(大人の正常反応):刺激を受けた足の指全体が、足の裏側に向かってキュッと下へ曲がる(足底屈曲反応)。
なぜ同じ刺激に対して正反対の反応が起こるのでしょうか。その鍵を握るのが、脳からの運動命令を筋肉へ届けるハイウェイである錐体路(すいたいろ)の成熟度と機能状態です。