常滑市陶磁器会館を完全攻略!散歩道マップや駐車場と見どころ徹底解説
会館を出発点とする散策ルートには、短い時間で主要スポットを巡る「Aコース」と、INAXライブミュージアム方面まで足を伸ばす「Bコース」が存在します。初めて常滑を訪れる旅行者にとって圧倒的な満足度を約束するのが、距離約1.6kmの「やきもの散歩道 Aコース」です。
公式の標準所要時間は約60分と案内されていますが、古民家ギャラリーでの器選びや工房見学、写真撮影を交えると実質的な所要時間は約90分〜120分を見込んでおくのが確実です。Aコースのハイライトは、明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶が壁面にびっしりと敷き詰められた土管坂です。坂道には滑り止めとしてケサワ(土管を焼く際に使用した円形の廃材)が敷き詰められており、窯業都市ならではの機能美と廃材再活用の知恵を肌で感じ取ることができます。
土管坂から少し歩くと、江戸時代から廻船問屋を営んだ廻船問屋瀧田家(入館有料・約300円)が姿を現します。知多半島から江戸へ酒や木綿を運んだ廻船の歴史や当時の貴重な生活調度品が展示されており、高台からの見晴らしとともに常滑の経済的背景を深く知る上で外せない名所です。さらに進むと、日本に現存する登窯としては最大級の規模を誇る「登窯(陶栄窯・国指定重要有形民俗文化財)」が現れ、1887年から1973年まで実際に稼働していた10基の傾斜した窯房の迫力に圧倒されます。
散策の途中で立ち寄りたいのが、古民家をリノベーションした周辺ランチやカフェです。散歩道の細い路地には、手挽きコーヒーと自家製スイーツを提供する隠れ家カフェや、常滑焼の器で地元食材のパスタやカレーを提供するビストロが点在しています。席数が10〜15席程度と小規模な店舗が多いため、土日祝日のランチは正午前の早い時間帯に入店するか、散策前に予約を入れておくことがストレスのない旅の秘訣です。