マジパンとは?まずい噂の真相や原料・フォンダンとの違いを徹底解説
ケーキの上に飾られる精巧な人形の主成分に対して、「粘土のような合成着色料の塊ではないか」と疑問を持つ声も散見されます。しかし、マジパン(ドイツ語:Marzipan、フランス語:Massepain)は完全に食用として作られた、極めて伝統的な洋菓子です。
基本となるマジパンの原料は、細かく粉砕したアーモンドプードル(アーモンド粉末)と砂糖(または粉糖・水あめ)のみという極めてシンプルな構成です。これらを加熱しながら丹念にすり潰してペースト状に練り上げることで、アーモンドに含まれる油脂分と糖分が乳化し、しっとりとした可塑性(形を自由に変えられる性質)が生まれます。
マジパンの起源には諸説ありますが、8〜9世紀頃の中東・ペルシャ地方で薬用や王族の高級菓子として作られていたアーモンドペーストが、十字軍の遠征や交易を通じて南欧へ伝わったとされています。その後、14世紀から15世紀にかけてヨーロッパ全土へ普及しました。特にドイツ北部の世界遺産の街・リューベックはマジパン発祥の地・銘菓の街として国際的に名高く、厳格な品質基準を満たした「リューベッカー・マジパン」は欧州連合(EU)の地理的表示保護(PGI)にも登録されています。