水通しとは?赤ちゃん服の安全対策から布地の縮み防止まで完全網羅
出産準備において、ベビー服の水通しが強く推奨される最大の理由は、ホルムアルデヒド対策にあります。
日本の厚生労働省が定める「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」では、生後24ヶ月以内の乳幼児用繊維製品について、ホルムアルデヒドの基準値を吸光度差0.05以下(実質的な不検出レベル)と厳格に規制しています。ホルムアルデヒドは衣類のシワ防止や防カビ、防虫のために使われる化学物質ですが、皮膚刺激性が極めて強く、未発達な赤ちゃんの肌に触れると発疹やアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。
製品出荷時には基準を満たしていても、店舗での陳列中や倉庫での保管時、さらには大人の衣類や家具・接着剤から空気中を経由して付着する「大気移染(二次移染)」が起こるケースが確認されています。幸いなことに、ホルムアルデヒドは極めて水に溶けやすい水溶性の性質を持っています。そのため、着用前に一度水を通すだけで、付着した化学物質をほぼ完全に洗い流すことが可能です。
出産準備として水通しを行うタイミングは、妊娠30週〜34週頃(妊娠8〜9ヶ月の晴れた日)がベストです。臨月(36週以降)に入るといつ陣痛やおしるしがきてもおかしくなく、お腹が大きくなって身体への負担も増すため、体調が安定している妊娠後期前半に進めておくのが現場のセオリーです。
SNS上では、小さなベビー服やガーゼ、スタイがずらりと物干し竿に並ぶ様子が「世界一幸せな洗濯」と称され、これから生まれてくる我が子を迎える準備として定着しています。