のむらしんぼの現在と借金の真相!ハゲ丸から復活までの全軌跡
のむら氏の困窮が世間に決定的な衝撃を与えたのが、2015年に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』への出演でした。「金がなくても見栄を張っちゃった先生」という身も蓋もないテーマで登壇した氏は、自らの転落劇を赤裸々に告白しました。
番組内で特に視聴者を戦慄させたのは、借入先のリストでした。金融機関からの融資が完全にストップした後、氏は親族だけでなく、かつてのアシスタント、親交のあった編集者、さらには後輩の漫画家にまで「今月だけでいいから」と頭を下げて現金を借り歩いていたのです。公の電波で自らの恥部を晒し、涙を流しながら「見栄を張る人間は最後には信用も金もすべてを失う」と語った姿は、視聴者に強烈な教訓を刻み込みました。
しかし、この番組出演が結果的に人生最大の転機となりました。放送を機に「あののむらしんぼをこのまま終わらせてはならない」と動いたのが、青年漫画誌の編集部でした。みっともない自分、情けない現実をすべてさらけ出す覚悟を決めたのむら氏は、自身の漫画家人生そのものを題材にしたドキュメンタリーコミックの執筆を打診されます。そうして産声を上げたのが『コロコロ創刊伝説』でした。
同作の単行本重版や電子書籍配信の好調により、まとまった原稿料と印税が手に入ったことで、長年放置されていた債務の整理が一気に加速しました。関係者の証言によると、特に個人間で借りていた義理ある知人たちへの返済を優先的に行い、長年首を絞め続けていた多重債務問題は、自らのペンの力によって着実に解消へと向かっていったのです。