なぜロシアはウクライナを攻撃するのか?侵攻の真相と2026年の戦況

なぜロシアはウクライナを攻撃するのか?侵攻の真相と2026年の戦況について見逃せない ポイントを分かりやすく解説いたします。

侵攻直後から欧米を中心とする西側諸国は、ロシアに対して前例のない規模の経済制裁を発動しました。主要銀行の国際決済ネットワーク(SWIFT)からの排除、ロシア中央銀行の外貨準備資産の凍結、先端半導体の輸出規制、そしてロシア産原油・天然ガスの輸入制限など、制裁項目は多岐にわたります。

ロシア経済は深刻な打撃を受けたものの、短期間での崩壊には至っていません。原油や天然ガスの輸出先を中国やインドなどへ大胆にシフトさせ、軍需産業への大規模な国家財政支出によってGDPの見かけ上の数値を維持する「戦時経済体制」を確立したためです。制裁対象物資の第三国経由による迂回輸入ルートも構築され、制裁の効果を相殺する動きが見られます。

長引く制裁と対立構造は、世界経済のブロック化を急速に押し進めました。欧米を中心とする先進民主主義国と、中露を軸とする権威主義国、そしてどちらの陣営にも属さず国益を優先する「グローバルサウス」と呼ばれる新興国・途上国群の間で、国際社会の多極化と分断が決定的なものとなっています。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。