リンデロンVとVgの違いを徹底比較!抗生物質の有無や正しい使い分け基準
インターネット上のQ&AサイトやSNS等で頻繁に見受けられる誤った認識として、「リンデロンVGは抗生物質が入っているからニキビにも効く」という俗説があります。これは皮膚科領域において極めて危険な誤解です。
ニキビ(尋常性ざ瘡)の主な原因菌である「アクネ菌」は嫌気性菌であり、リンデロンVGに含まれるゲンタマイシン硫酸塩はアクネ菌に対してほとんど抗菌力を持ちません。さらに、ステロイドの持つ免疫抑制作用によって患部の局所免疫が低下し、アクネ菌が爆発的に増殖してニキビが重症化・悪化するという皮肉な結果を招きます。
また、「顔にリンデロンVGを塗っていいか」という点についても注意が必要です。顔面や首元は全身の中で最も角層が薄く、薬剤の経皮吸収率が腕の皮膚と比べて数倍〜十数倍に跳ね上がります。ストロング群であるリンデロンを自己判断で顔に連用すると、以下のような局所的副作用が生じるリスクがあります。
- 毛細血管拡張:皮膚の血管が浮き出て赤ら顔になる
- 皮膚萎縮:コラーゲン産生が低下し、皮膚が薄く傷つきやすくなる
- 酒さ様皮膚炎・ステロイド皮膚症:ステロイドを中止した際に激しいリバウンドと赤みが生じる
- 皮膚感染症の誘発:ニキビの多発、白癬(水虫・タムシ)、ヘルペスの悪化
医師の明確な診断・指示のもとで数日間限定で塗布する場合を除き、顔面の肌荒れに対して自己判断で余ったリンデロンV・VGを塗る行為は絶対に避けてください。