魔女の宅急便でキキのパンツが見える理由|宮崎駿が込めた思春期の真実

今注目を集めている 魔女の宅急便でキキのパンツが見える理由|宮崎駿が込めた思春期の真実について、多角的な視点をご紹介しています。

映画『魔女の宅急便』の序盤、故郷を飛び立ったキキが列車を避けようと急降下したり、突風に煽られて不時着したりする際、ふわりと広がった黒いワンピースの裾から真っ白なインナーが覗く場面が印象的に描かれます。「なぜジブリ作品であのような描写を入れたのか?」という疑問はネット上でも度々浮上しますが、その答えは宮崎駿監督が掲げた「13歳の少女が直面する思春期のリアル」にあります。

旅立ちの日のキキは、まだ自分の身体や「女の子であること」に対して強い自意識を持っていません。ほうきにまたがって空を飛ぶ際も、パンツが見えることなど気にも留めず、ただ目的地を目指してがむしゃらに風と格闘します。宮崎監督は、この「まだ他人の目を意識していない子どもの無防備さ」を視覚的に表現するために、あえてスカートの翻りをありのままに描きました。身体の動きに嘘をつかず、風の力学に忠実であることこそが、キキの天真爛漫な野生味と幼さを際立たせるための演出装置だったのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。