実写版シンデレラの青ドレスに秘められた1万個のスワロフスキー
監督を務めたケネス・ブラナーは、劇中におけるドレスのプレゼンスを演出の中核に据えた。クラシックな童話の雰囲気を保ちつつも、現代の観客に古臭さを感じさせない映像美作り上げるため、照明チームやカメラクルーと緊密に連携。舞踏会のホール全体をドレスの青が映える暖色系のライティングで包み込み、視覚的なコントラストを極限まで引き上げた。
こうした妥協のないプロダクションデザインは、近年の映画産業におけるファンタジー映画およびロマンス映画の方向性に多大な影響を与えた。単にキャラクターを着飾らせるのではなく、衣装そのものにキャラクターの心情や物語の転換点を語らせる手法は、その後の多くの映画作品でリファレンスとして参照されることとなる。