クリーピングタイム種まき完全攻略|花の絨毯を育てる発芽と土作りの極意
グランドカバーを作りたい庭の土にそのまま種を散布する「直まき」は、一見手軽に見えますが失敗率が極めて高い手法です。発芽直後のクリーピングタイムの幼苗は草丈数ミリと非常に小さく、自生する雑草の勢力に一瞬で覆い隠されて光合成を阻害されます。さらに、降雨による土壌流出で種が散逸してしまいます。
確実に一面の花壇を完成させるためには、「セルトレイまたは育苗ポット(ポリポット)」を用いた集約的な育苗管理が推奨されます。
具体的な手順は以下の通りです:
- 用土の準備:市販の「種まき専用培養土」または「ピートモスとバーミキュライトを等量配合した無菌用土」をトレイに詰めます。
- 播種作業:指先や濡らした爪楊枝を使い、1セルあたり3〜5粒ずつ種を点まきします。
- 鎮圧と覆土:土の表面を軽く指の腹で押さえて種を用土に密着させます(鎮圧)。覆土は行わないか、極微量のバーミキュライトを粉のように振りかける程度にとどめます。
- 底面給水の設定:育苗箱の底に受け皿を敷き、深さ1cm程度水を張って下から水を吸わせる「底面給水(底面灌水)」を採用します。これにより種子の沈下や浮遊を完全に防ぎます。
- 環境管理:発芽までは直射日光を避け、明るい半日陰に置きます。湿度を保つためにトレイに新聞紙やラップを緩くかぶせるのも有効ですが、発芽を確認したら直ちに外して光に当てます。
発芽後は徐々に日光に慣らし、本葉が2〜3枚出た段階で元気な株を1〜2本に残す「間引き」を行います。本葉が4〜6枚程度に育ち、根鉢がしっかり形成されたタイミングで目的の地面や大径ポットへ定植します。