2026年、なぜ世界は「脱・完璧」を求めるのか?Snsを席巻するゆるキャラ復権と、疲弊した現代人を救う「不完全さ」の視覚経済学
このブームは、個人のクリエイターエコノミーを大いに潤している。かつては美大出身者や専門のイラストレーターが市場を独占していたが、現在では独自の感性を持つインディーズクリエイターが爆発的な支持を集めている。スマートフォンの画面越しに買えるLINEスタンプやデジタルステッカーの販売だけで、年商数千万円を稼ぎ出すクリエイターが次々と誕生している。
さらにその波はリアルな実体経済へも波及している。アパレルコラボ、文房具、カプセルトイ、さらには限定のカフェ展開まで、デジタル発の「ゆるキャラ」たちが実店舗に人を呼び込む強力なIP(知的財産)として機能している。個人の「落書き」から始まったアイデアが、巨大なエコシステムを形成する時代が到来した。