ケイト・ブランシェット公式インスタの真相と偽アカウントの罠
ケイト・ブランシェットがソーシャルメディアに頼らずとも世界的な求心力を保ち続けられるのは、映画芸術科学アカデミーをはじめとする世界中の批評家を唸らせる圧倒的な演技力があるからに他ならない。
トッド・フィールド監督の映画『TÁR/ター』で見せた、天才指揮者リディア・ターの傲慢と失脚のグラデーションは圧巻の一言だった。クラシック音楽界の頂点に君臨しながら、自らの権力勾配によって追い詰められていく怪物の内面を、指先ひとつの動きで描き出した。
一方、トッド・ヘインズ監督の『キャロル』では、1950年代の抑圧された社会の中で愛に生きるエレガントな女性を熱演。言葉少なげな視線の交錯だけで観客の涙を誘うその表現力は、短い動画や刺激的なテキストが溢れるSNSのタイムラインでは決して再現できない、映画という芸術の真髄そのものだ。