テレビ報道はどこで熱狂を失ったのか?『ニュースステーション』が残した「言葉の罠」と2026年のメディア解体新書
現代のメディア環境は、あまりにも個別化された。一人ひとりのスマートフォンに、AIが最適化した「心地よいニュース」だけが流れてくる。そこには、日本中が同じ夜10時に同じ話題で怒り、笑い、議論した「同期体験」が存在しない。
『ニュースステーション』が凄まじかったのは、右も左も、サラリーマンも主婦も学生も、全員を一つのテーブルにつかせた点にある。分断が深刻化する2026年の社会において、あの番組が持っていた「異質な人々を同じ熱量で巻き込む力」は、どれほど探しても見つからない骨董品となってしまった。