「乳脂肪は体に悪い」の誤解と真実!最新栄養学が明かす健康常識
公的機関のガイドラインも変化の兆しを見せている。世界保健機関(WHO)や日本の厚生労働省は、総エネルギー摂取量に対する飽和脂肪酸の割合に一定の目標量を設けているものの、食品源ごとの違いを考慮した個別のアドバイスへとシフトしつつある。一律の「乳脂肪排除」ではなく、全体的な食事バランスの重要性が強調される時代だ。
こうした科学的エビデンスの更新は、酪農・食品産業にとっても大きな転換点となっている。かつて低脂肪製品一色だった市場には、全脂乳本来の豊かな味わいと栄養価を再評価する商品が相次いで投入されている。単なる「カロリーカット」から「質の高い栄養の摂取」へと、消費者の選択基準も大きく変わりつつある。