炭火の煙が紡ぐ、令和の夜の居場所――「焼き鳥 みよし」に夜毎、人が吸い寄せられる納得の理由
朝、まだ街が静まり返っている時間帯から、厨房では黙々と肉を捌く作業が始まる。鶏肉は部位ごとに脂の乗りや筋の走り方がまったく異なるため、包丁を入れる角度一つで焼き上がりの食感が劇的に変わってしまう。
身の大きさを均一に切り揃え、竹串に一本ずつ手作業で打っていく。皮は折り重なるように丁寧に刺し、レバーは角が立つように流れるような手さばきで整える。この地道で一切の妥協を許さない仕込み作業こそが、夕方のラッシュ時に客を唸らせる串を生み出す揺るぎない土台となっている。