半グレとは何か?闇バイトと暴力団の狭間に蠢く犯罪組織の実態
この言葉の始祖をたどると、裏社会取材の第一人者であるジャーナリストの溝口敦が提唱した概念に行き着く。暴力団(黒)でも一般人(白)でもないグレーゾーンに生きる者たち——。かつて東京のストリートを震撼させた「関東連合」の元メンバーや、首都圏を中心に勢力を伸ばした「怒羅権」といった暴走族出身者グループがその典型だ。
彼らは従来の任侠組織のような代々受け継がれる家父長制的な掟を持たない。クラブ経営や美容事業、格闘技イベントの運営など表の事業を隠れみのにしながら、裏では恐喝や違法賭博で巨額の資金を稼ぎ出していた。上下関係はありつつも契約関係に近く、利益のために集まり、追及の手が及べば霧のように霧散する。この緩やかな人間関係こそが捜査の手をすり抜ける最大の武器だったのだ。