原敬の読み方は「はらたかし」が正解?「はらけい」と呼ぶ理由と歴史

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原敬を語る上で欠かせないのが「平民宰相(へいみんさいしょう)」という異名です。この呼び名から「貧しい庶民の出身から総理大臣に上り詰めた人物」と誤解されることもありますが、実際の出自はまったく異なります。

原敬は1856年(安政3年)、陸奥国盛岡藩(現在の岩手県盛岡市)の上級武士である家老格の家に生まれました。れっきとした名門武士(士族)の家柄です。それにもかかわらず平民と呼ばれた決定的な理由は、彼が20代前半のときに自らの意志で分家届を出し、士族の身分を捨てて平民籍へ編入したことにあります。

さらに内閣総理大臣就任後や外交・内政で多大な功績を挙げた際にも、政府から提示された伯爵などの爵位の叙爵を頑なに辞退し続けました。当時の大日本帝国憲法下では、華族(貴族)になると衆議院議員の被選挙権を失い、貴族院へ移らなければならなかったためです。「国民に選ばれた衆議院議員として政権を担当する」という強い政党政治の信念を貫いた結果、爵位を持たない衆議院議員として初めて内閣を組織し、国民から親しみを込めて「平民宰相」と称賛されました。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。