歳月が流れても色褪せない記憶――芦名星さん「七回忌」に想う、小泉孝太郎との“静かな恋”と遺された表現者たちの現在地
彼女の旅立ちの後、小泉孝太郎は多くを語らなかった。その沈黙こそが、彼なりの誠実さであり、彼女への最大の敬意だったのかもしれない。
小泉はその後も、俳優として、またバラエティ番組のMCとして第一線で走り続けている。彼の見せる明るい笑顔や、誰に対しても丁寧な物腰は変わらない。しかし、ふとした瞬間に見せる大人の哀愁や、他者の痛みに寄り添うような優しい眼差しは、大きな喪失を乗り越えてきた者だけが持つ深みを感じさせる。彼が今も仕事に真摯に向き合う姿そのものが、彼女への静かな手向けのようにすら見えるのだ。