ネット文学の光と影――「なろう」と「なんJ」が紡ぎ出した歪で熱い10年史と2026年の現在地
出版業界もバカではない。かつてはアンダーグラウンドな悪ノリと見なされていたネット掲示板のノリを、今や公式がプロモーションに積極的に取り入れている。自虐的な広告コピー、ネットスラングを散りばめた公式SNSの投稿。かつて「なんJでスレが立つこと」が非公式なヒットの指標だった時代から、今や「いかにネットでネタにされるか」を計算して作られる商業作品が溢れる時代になった。
だが、計算された悪ノリは往々にして冷めるものだ。かつての無秩序で、誰のコントロールも受け付けなかったあの熱量を、2026年の洗練されたマーケティングの中に再現することは極めて難しい。それでも、私たちは今日もまた、新しい「なろう」の荒野に、かつての「なんJ」のような泥臭い熱狂の火種を探し続けている。 (出典: な ろう なん j(Yahoo!ニュース))