中国道「魔のカーブ」でなぜ事故多発?構造的欠陥と回避策の真相
事故を引き起こす原因は、道路の幾何形状だけではない。ドライバーの心理や生理作用に働きかける視覚的なトラップも大きく影響している。現場を長年取材してきた交通ジャーナリストは、宝塚インターチェンジ通過後の解放感と、視界の錯覚が生み出す落とし穴を指摘する。
「渋滞の名所として知られる宝塚ICを抜けた直後、ドライバーは無意識のうちにアクセルを踏み込みがちです。しかし、その先に待ち受けているのは、見通しの悪い遮音壁に囲まれたS字状の連続下りカーブ。遠くの景色の高低差によって勾配の急さが脳内で正しく認識されず、過小評価してしまう『縦断勾配の錯覚』が働きます。気づいた時には想定以上のスピードが出ており、パニックブレーキを踏んでスリップを誘発してしまうのです」