会話で言葉が出ない原因は病気の前兆か?脳梗塞と受診サイン徹底検証
単なる「物忘れ」なのか、脳機能の局所障害である「失語症」なのか、あるいは進行性の変性疾患なのかを区別するためには、症状の現れ方を細かく観察する必要があります。とりわけ40代や50代の現役世代で発症する若年性認知症の疑いと診断においては、前頭側頭型認知症(FTD)などの初期に「言葉の意味が抜け落ちる」「言葉の使い間違いが頻発する」といった特徴的な言語障害が現れます。
以下の失語症の初期症状チェック項目に該当するものがないか、冷静に確認を行ってください。
- 物品呼称の障害:時計やペンを見せられて、それが何に使うものか分かっているのに「時計」「ペン」という名前がどうしても出てこない。
- 音の錯語(さくご):「タバコ」と言おうとして「タカボ」と言ってしまうなど、語音の順序や音が入れ替わる。
- 語性錯語:「スプーン」と言いたい場面で「フォーク」や「お皿」など、近縁の単語と無意識に置き換わってしまう。
- 理解力の低下:相手の話している単語の1つひとつの意味が外国語のように耳を通り抜け、頭に入ってこない。
- 復唱の困難:他人が言った短いフレーズ(例:「赤巻紙青巻紙」など)をそのまま真似して声に出せない。
もしこれらの症状が突然現れた場合は脳卒中の可能性が高く、数ヶ月から年単位でじわじわと進行している場合は、脳の変性疾患を疑う根拠となります。