イップスになりやすい人の特徴とは?真面目な努力家が陥る原因と克服法
現場取材や臨床心理の現場でイップス当事者と対峙すると、驚くほど似通ったパーソナリティの輪郭が浮かび上がります。指導者からの「もっと気楽にやれ」「深く考えるな」という助言が何一つ響かない理由も、彼らの持つ生真面目な資質そのものに根ざしています。
イップスに陥りやすい性格の筆頭に挙げられるのが「完璧主義(ペルソナリティ・パーフェクショニズム)」です。常に100点満点のプレーを自分に課し、わずか数ミリのズレや小さなミスを「怠惰」「練習不足」と捉えて自分を激しく責め立てる傾向があります。この完璧主義には、自己の理想を追うタイプだけでなく、「指導者や仲間の期待を絶対に裏切ってはならない」という強迫的な責任感を抱く「外生的完璧主義」が色濃く混ざり合っています。
次に挙げられるのが、心理学でいう「内的統制傾向の過剰」です。不運なバウンドや天候、相手の心理といったコントロール不能な外部要因に起因するミスであっても、「すべて自分の技術と心構えが未熟だったからだ」と自分の内側に原因を帰属させてしまいます。この思考パターンを持つ選手は、ミスをリカバリーするために練習量を劇的に増やします。しかし、脳がストレス過多でパニックを起こしている状態で反復練習を重ねると、エラーの動作パターンが小脳に強力に上書き保存されてしまい、結果として症状を決定的に固定化させてしまうのです。
さらに、以下のチェック項目に多く当てはまる人ほど、イップスの発症リスクが高い警戒域にあると言えます。