炭酸水の効果とデメリットを徹底検証!歯や胃への影響と正しい飲み方

炭酸水の効果とデメリットを徹底検証!歯や胃への影響と正しい飲み方にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

日頃から炭酸水を習慣にしている方にとって、最も気になるのが「歯」と「胃」へのダメージではないでしょうか。ネット上でも頻繁に議論されるこの問題について、歯科医師や消化器内科医の見解をもとに真相を紐解いていきます。

まず、炭酸水で歯が溶ける理由として挙げられるのが「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼ばれる現象です。歯の表面を覆うエナメル質は、口内がpH5.5以下の酸性に傾くと徐々にミネラルが溶け出し始めます。水(中性・pH7.0前後)に対して、二酸化炭素が水に溶け込んだ無糖炭酸水はpH4.5〜5.5前後の弱酸性を示します。さらに、レモンやグレープフルーツなどの柑橘系香料や酸味料(クエン酸等)が添加されたフレーバー炭酸水の場合、pHが3台まで下がるケースもあります。

とはいえ、健康な人の唾液には酸を中和し、溶けかけたエナメル質を再石灰化する緩衝作用が備わっています。そのため、普通にゴクゴクと飲む程度で直ちに歯がボロボロになる心配はありません。真のリスクは、デスクワーク中に数時間にわたって一口ずつ口に含み続ける「だらだら飲み」です。口内が常に酸性に晒される環境を作ってしまうと、唾液の修復が追いつかず、エナメル質が薄くなって知覚過敏や虫歯のリスクを急速に高めてしまいます。

次に、内臓への負担はどうでしょうか。医療機関の知見によれば、炭酸水を毎日飲むデメリットとして警戒すべきは、炭酸水飲み過ぎによる胃痛や、炭酸水と逆流性食道炎の関係です。炭酸ガスが胃の中で気化して膨張すると、胃壁を物理的に刺激して胃酸の分泌を促進します。胃腸が弱っている時や空腹時に強炭酸を流し込むと、胃粘膜が攻撃されて鋭い胃痛やキリキリとした不快感を招くことがあります。

五十子クリニックの五十子大雅院長をはじめとする消化器の専門家も、胃食道逆流症(GERD)の素因を持つ人に対して炭酸水の多飲に注意を促しています。胃の中で急激に増えたガスは胃内圧を高め、食道と胃をつなぐ「下部食道括約筋(LES)」を一過性に緩めてしまいます。その結果、胃酸や胃の内容物が食道へ逆流しやすくなり、胸焼けや喉の違和感、呑酸(酸っぱいものが上がってくる感覚)を悪化させる引き金になります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。